GlobalGames

ゲーム・アニメ・ガジェットのブログです。

パソコンにも"オシャレ"の時代!「VAIO C15」の性能はアリか!?

※この記事は7月26日発表されたVAIOの新作PC「VAIO C15」の性能についてアレコレ語っていくものです。実機には触れていないあくまでも『スペックレビュー』である事を予めご了承ください。

"オシャレ"が売りのノートパソコン「VAIO C15」が登場

大手の電機メーカーである『VAIO』が7月26日に新型ノートパソコン『VAIO C15』を発表しました。


このVAIO C15はパソコンにしては珍しく『オシャレなデザイン』をコンセプトに作られてします。何と4つのカラーリングから選べちゃうんですね。選べるカラーは『ホワイト・カッパー』『ネイビー・グレー』『オレンジ・カーキー』『イエロー・ブラック』


<ホワイト/カッパー>

f:id:globalgame:20160911050331j:plain

<ネイビー/グレー>
f:id:globalgame:20160911050414j:plain

<オレンジ/カーキ>
f:id:globalgame:20160911050423j:plain

<イエロー/ブラック>
f:id:globalgame:20160911050431j:plain

近年、パソコンにも"オシャレ"を求める層が増えているそうなので、このコンセプトは結構良い線をついてるなぁとか思ったりしてます。
この記事の筆者もNECの『LAVIE Hybrid ZERO』やPanasonicの『Let'snote RZ』なんかのデザインがかなり好きなので、そういったパソコンにデザイン性を求める層の気持ちも結構分かったりします。

VAIO C15は実用的なのか?

とまぁ、検索でこの記事に辿り着いた方は公式サイトに載っているような情報なんてとっくにご存知だと思うので、製品の説明についてはここら辺にしまして。次からは『VAIO C15は実用に耐えられる性能なのか?』について仕様を見つつ色々と語っていこうと思います。
実はこのVAIO C15、公式側では性能についてあまり触れていません。『最低限の性能で良い、というユーザーを狙っている』みたいなコンセプトがあるかららしいのですが、ユーザーとしては性能に関して一切の説明がないのも不安ですよね。
ひょっとしたら必要以上に高い物かも知れないし、性能自体も足りていないかも知れない。
今回の記事はそういった不安を抱いているユーザー向けの内容となっております。購入を検討している方は、是非最後まで見て行ってくださいね。

VAIO C15の仕様(最小構成)



- プロセッサー(CPU) :インテル® Celeron® プロセッサー 3215U(1.70GHz/2コア)

パソコンの『脳』と言われているぐらい大切なパーツです。型番だけ書かれても「ナンノコッチャ」ですよね。Celeron(セレロン)は廉価モデルなので性能自体はそれ程高くないのですが、Officeソフトを使ったりする分には何ら問題ありません。筆者はそれよりも低性能のCeleron B800を過去に使っていましたが、普段使いで不満を抱くような場面はなかったです。


- メモリ(RAM):4GB
近年は『パソコンには最低でも4GBメモリは欲しい』と言われており、このVAIO C15はその基準をギリギリで満たしています。4GBもあればそんなに困ることはないでしょう。最大で16GBまで搭載出来るようですが、ノートパソコンに16GBはややオーバースペック気味です。
ちなみに記憶媒体であるストレージとはまた違った物なので注意です。


- ストレージ(記憶媒体):500GB HDD
ストレージとは、データを保存する記憶媒体の事です。500GBは動画などを大量に保存しない限り使い切ることはないので、ノートパソコンとしては十分なスペックですね。しかし、最小構成で満足、という方でもHDDより高速でデータを読み込める『Hybrid HDD』を選択する事をオススメします。(+7,000円と値が張りますが、より快適にパソコンが使えるようになるので安いものです。)


- グラフィックス:Intel HD Graphics(CPU内蔵)
ゲームなどをする為にいわゆる『グラフィックボード』は内蔵されておらず、CPU内臓のグラフィックスを使用しています。というわけでこのVAIO C15では3Dゲームなどはまず出来ません。(頑張れば起動させられはしますが、快適とは程遠いでしょう。)


- ディスプレイ:15.5型ワイド(1366×768/アンチグレア)
近年小型化が進むノートパソコンにおいて、15.5の液晶を搭載しているのはなかなか珍しいです。画面が大きければそれだけ表示できる情報も増えるという事なので、事務仕事が捗ります。アンチグレアなので外光の移り込むも少なく、長時間の作業にも耐えられる作りとなっています。グレア液晶だとパソコンを使っている時にやつれた自分の顔が画面に映り込んだりするので、筆者は完全なアンチグレア信者です。(もっとも、近年ではアンチグレアの液晶フィルムもあるので、大して気にする必要のない部分ですが。)


- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
DVDの再生が可能な他、各種PCソフトなどを読み込む事が出来ます。軽量のノートパソコンとかだとこの光学ドライブを最初っから取っ払っている製品が多いのですが、このVAIO C15にはちゃんと搭載されています。なかなか評価出来る点ですね。

■ VAIO C15は"良い物"なのか?


さて。VAIO C15の性能についてアレコレと語ってきたわけですが、正直これだけ見ても「結局VAIO C15は良い製品なのか」が分からないですよね。
なので次はVAIO C15の良いところと悪いところを1つずつ丁寧にご説明していこうと思います!

VAIO C15の良いところ

○とにかくオシャレ

パソコンなのにオシャレを追求したVAIO C15。今まで『パソコンってちょっと……』と辟易していた女性の方でも使いやすいデザインなのが1番の良いところですね。
オシャレなノートパソコンの代表として『MacBook』がありますが、あちらは良く言えば『洗練された』、悪く言えば『可愛さの足りない』デザインだったので、こちらのVAIO C15とは差別化出来ています。

○必要最低限の性能を持っている

VAIO C15を購入しようと思っているけど悩んでいる方が1番気になっているのは『この性能で実用性はあるのか』ですよね。その点については安心してください。VAIO C15は最小構成の時点で、実用に耐えられるような性能は持ち合わせています。
『デザインにステータスを全振りした』なんて言われているVAIO C15ですが、かといって性能が疎かになっているわけでないのが評価出来るところですね。

VAIO C15の悪いところ

○値段が高い

VAIO C15の欠点としてまず挙げられるのが、値段の高さでしょう。
同レベルの性能を有しているLenovoという企業の『ideapad 100』と呼ばれるノートパソコンは、3万5000円で買えたりします。VAIO C15はデザインにも力が入っているのでその分値段が高くなってしまうのは当然なのですが、しかし同レベルのノートパソコンの倍近い値段というのはなかなか無視できない部分です。
VAIO C15の『デザイン』にそれ以上の付加価値が見いだせないと、購入は厳しいですね。

○ 2.5kgという重さ

VAIO C15のホームページなんかを見ると『膝に載せて使ったり』『持ち歩いていたり』となかなかアグレッシブな使い方をしているわけなんですが、実はVAIO C15は2.5kgも重さがあるんです。数字だけ挙げてもピンと来ないとは思いますが、これは結構重いんですよ。間違いなく持ち歩いたり膝に置いて使うのは困難ですね。
(筆者はLenovoのG570(2.6kg)を膝に置いて使おうとしましたが、あまりの重さに挫折しました。)
なので『持ち歩けるノートパソコンが欲しい!』と考えている方にこのVAIO C15はおすすめ出来ません。
いえ、2.5kgなんて小型犬と同じぐらいの重さしかないので、単純に持つだけならそれ程重いわけではないんですよ。ただ、持ち歩くとなると……確実に肩を悪くしますね。

総評

これまで、色々な視点からVAIO C15を見てきました。
正直、最初にVAIO C15を見た時は「うわぁっ」と思わず(悪い意味で)驚きの声が出てしまったのですが、詳しく性能なんかを見てみると「悪くはない」製品だなと思いました。
デザイン性だけでなく、実用性も兼ね備えていたからです。
まぁ悪くはないということは当然良くもないわけですが……。
それでも『ハイスペックパソコンが必要になるような作業はしない』『家から持ち出さない』『デスクに置いた時にしっくりと来るようなデザインの物がいい』と考えている方には、十分おすすめ出来るノートパソコンです。
初めてパソコンを買う時の『入門』としてピッタリですね。